日本文化を学ぶ 和辞典

日本文化 芸能編

狂言

狂言は能と同時期に発生し、狂言と能は対照的なため、幽玄的な能と笑いのある狂言と二つの世界を楽しむ事ができます。狂言は能と違い、歴史上の人物を演じるだけでなく、親しみがありひょうきんな人物で当時の笑いを表現しています。狂言の他に、能の解説的な演劇をする間狂言や、祝いの場で演じられる三番三もあります。

中国から伝わった散楽が、日本で猿楽として確立され、悲劇的な能に対して、猿楽の本来の笑いをもとにして狂言が生まれました。狂言は庶民の生活のなか滑稽さや、物真似の笑いを劇にちりばめ、冗談や洒落を軸にした笑いの部分を高めた芸能になりました。 室町時代には大蔵流と和泉流、また鷺流の3つの流派が成立し、現在は和泉流、大蔵流の二流が狂言を行なっています。

狂言の主役を演じる人はシテと呼ばれ、シテの相手役はアドといいます。また脇役や現在のエキストラのような役はまとめて立衆と呼び、その中のリーダーを立頭といいます。能が過去や歴史を表現するのに対し、狂言は現実社会を舞台にする事が一般的です。

狂言では神、鬼、精霊、老人、動物等の基本的なお面が20種類あります。能と対照的な狂言は、能と能の間に演じられる事が多いです。狂言は260曲ほどの演目があり、流派に違いは多少ありますが、脇狂言、大名狂言、小名狂言、女狂言、山伏狂言、座頭狂言、集狂言、舞狂言があります。

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