邦楽の演奏には、三味線や琴、尺八や和太鼓といった日本の伝統的な楽器は全般的に用いられます。邦楽の構成の基礎は序、破、急という3部構成です。序、破、急は、全ての物事に通じる流れを意味し、朝昼晩や、四季、人の一生を表現する際に用いられます。邦楽は、西洋音楽のような、強弱や盛り上がりがあまりなく全部を通して、単調なのが特徴です。邦楽は、雅楽や能楽、歌舞伎などの演劇や舞踊の発展とともに確立されて行きました。
邦楽には基本的に、民謡などの民俗音楽を含めません。そして、音楽として単独に存在するよりも、文芸・舞踊・演劇などと密接な関係を持って存在している場合がほとんどです。 長唄は歌舞伎の舞台で演奏され、三味線と歌によって構成されています。もとは歌舞伎の為の音楽でしたが、歌舞伎の知名度とともに広がり、歌のない三味線だけのものや民謡や狂言の歌詞を融合したり、バラエティに富んだスタイルが特徴です。
小唄は3分程度で終わる、皮肉や洒落など歌詞が多く、早いテンポで歌われます。三味線は普通バチを使って演奏しますが、小唄の場合は、バチを使用せずに三味線を、爪で弾いて演奏するのが特徴です。端唄は現代の邦楽に近く、季節や、恋愛などの日常生活を短い曲の中に折り混ぜた音楽で、一般庶民も楽しめるよう凝った演奏などはありません。端唄は庶民が歌って楽しみ始めたのがきっかけで、次第に三味線が一緒に演奏されるようになりました。