日本の住宅は、時代とともに少しずつ変化していき、平安時代では寝殿を中心に対屋を建てる寝殿造りや、室町時代からは畳を敷き詰めて座敷のある書院造りが確立し、書院造りはのちの和風住居の基礎となる建物と言われています。江戸時代には当時流行した茶室を取り入れるように作られた数寄屋造りに変化しました。戦後は多くのものが欧米化しましたが、住宅もその一つです。
和風家屋は、日本の気候に非常に適しており、自然を活かしつくりになっていますが、現在は洋風住宅をベースに、和室を組み込む事が多いようです。和風家屋として、かかせないのが障子です。障子は、すでに平安時代から住宅を構成する、一部として使用されていました。障子は閉めてしまうと、窓のように外を見ることはできませんが、吸湿性や断熱性に優れており、外から降り注ぐ日光を分散させて、自然な明るさを部屋にもたらしてくれます。障子は格子に和紙などを張ったもので、窓の役割以外にも部屋の仕切りとして用いられています。
もうひとつの、代表的な和室の象徴は畳です。畳は奈良時代では、位の高い者が使用していましたが、江戸時代では庶民にも普及し、現在に至るまで使用されています。畳は音を吸収することが出来る空気層で、遮音効果の高い床材です。遮音以外にも、断熱効果があって冬は 熱を逃がさず、夏は高温を外に排出することが出来ます。