日本文化独特の座り方に、正座があります。正座は日本家屋では、多く使われる座り方ですが、椅子が普及している現代は、日常生活ではあまり使われません。 正座は膝をおりまげて、そのまま腰をおろし、足の裏に尻をのせる座り方です。この時背筋は伸ばし、尻が直接床につかないよう足は閉じておきます。
正座は日本の芸道や武道においては作法の基本で、正座の姿勢を維持することで腹筋や背筋が鍛えられるだけでなく、精神が統一され心も鍛えられると言われています。 日本には特に正しい座り方というものが昔からあった訳ではなく、現在は行儀が悪いと言われる胡坐や、立てひざ、また横座りなど多くの座り方が普及してきました。 正座が礼儀がよく正しい座り方であると、一般に広まったのは江戸時代の武士の教育の過程であったと考えられています。
その後、昭和の後期に入るまでは、一般家庭では畳の家が多く、正座が環境に適していたため、教育の過程で正座が正しい姿勢であるとされてきました。現在は、西洋文化の影響で椅子に座ることが多くなったことや、足に体重がかかって血管の流れを止め、足をしびれさせる正座は、成長期の子供の発育に悪影響であるとも言われたことから、正座をする機会は減りました。
しかし、日本古来から精神統一などで用いられ、正しい座り方で正座することは、体の筋肉が緊張させられ、脳の刺激になって回転が速くなるとも言われています。